仙人の試練

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仙人が僕に告げた。
「これよりお前に3つの試練を与える。何が起ころうと決して干渉してはならん。それらを乗り越えた時、お前の願いを叶えてやろう。乗るかね?」
何だかよく分からないが、要はただ待てばいいのだろう。そんな事で願いが叶うなら安いものだ。僕は即座に首肯した。
「では一つ目」
ドロンという音と共に目の前に突然絶世の美女が下着姿で現れた。体をくねらせ僕を誘惑してくる。残念ながら僕は女性にあまり興味がないのだ。美女よりも下着のストラップがねじれている事の方が気になってしまう。ドロン、と美女は残念そうな顔をした仙人の姿に戻った。
「二つ目」
 仙人は懐から碁石を取り出し並べ始めた。白黒白黒黒白白黒白黒。…直したい。順序よく並べ直したい…。だが、グッとこらえた。その様子を見て仙人はニヤリと笑った。
「三つ目。と、言いたい所だが合格だ。完壁だ。」
「璧だろうが!」
僕の願いは叶わなかった。
ファンタジー
公開:20/12/20 23:24

じょに

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