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願いを込めて、神社でお参りを済ませた。歳のせいだろうか、入院していたせいだろうか、我ながら信心深くなったものだ。
お守りも買ったことだし、御朱印帳というものを、いよいよ購入してみようと手に取った。近頃、タトゥーをしている人を、よく見かけるようになったけれど、横にいる若者は腕に御朱印をいただいているではないか。
「ああ。これ?今これはやってんすよ」
「何事もほどほどが肝心じゃよ。腕にもらうくらいがちょうどええ」
私は少しゾッとした。とりあえず御朱印帳に押印、記入してもらった。
次の休日も、また次の休日も神仏のチカラが自分に宿るような感覚にとらわれ、身体に御朱印をもらい続けるようになっていった。
「・・・いいのですか?」
「フフ、いいのです。これで最後だから」
お守りも買ったことだし、御朱印帳というものを、いよいよ購入してみようと手に取った。近頃、タトゥーをしている人を、よく見かけるようになったけれど、横にいる若者は腕に御朱印をいただいているではないか。
「ああ。これ?今これはやってんすよ」
「何事もほどほどが肝心じゃよ。腕にもらうくらいがちょうどええ」
私は少しゾッとした。とりあえず御朱印帳に押印、記入してもらった。
次の休日も、また次の休日も神仏のチカラが自分に宿るような感覚にとらわれ、身体に御朱印をもらい続けるようになっていった。
「・・・いいのですか?」
「フフ、いいのです。これで最後だから」
ホラー
公開:20/12/20 14:32
更新:21/05/09 22:22
更新:21/05/09 22:22
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はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
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