ふつつか者ですが…

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ウチの息子が婚約者を連れてきた。
和服を着たブロンドの美女だった。
「はじめまして、お父様、お母様…」
達者な日本語で恭しく頭を下げる。
「私はソフィア・フランソワーズ・ル・ネール・ジュスアーネと申します」
「はい?」
「西欧の小国エスタリテ王国の第一王女です」
「は、はあ…」
「私は日本文化が大好きで、茶道・華道習いました」
「さ、さようで…」
「大学は、日本の東京大学を卒業しました」
「それはそれは…」
「結納金として10億クローディカをお支払いします」
爺やのようなお付きの紳士が補足する。
「1クローディカを100円に換算しますと、約1兆円にございます」
「はい…?」
「ふつつか者ですが、お願いします」
「なぜウチの息子と?」
「私が定食屋でアルバイトしていたら、タカオさんがお客で来て、言われたんです。俺に味噌汁作ってくれって…」
「それをプロポーズだと思ったの?」
「はい……!!」
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公開:20/12/18 10:29

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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