根源悪の牧場について話そう

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 世界を守るために、まず王が始めたもの。
 それは戦争だった。
 世界の"破壊"に繋がる創造を阻むために、その対極にある行動で世界を"破壊"する。
 明快かつ矛盾をはらんだ争いは、人の価値観をも揺るがしていく。
 とある国では、戦争に命を捧ぐ事が美徳とされ、障害や高齢などの理由で参戦できない国民を収容所に送り、反戦論者やその支持者を激しく弾圧するなど、極端な軍事国家へと変貌してしまった。
 "根源悪の牧場"とは、とある国出身の若者が自らの旅の経験を通じて、人の在るべき姿を訴えかけた論文兼自叙伝である。
 非公式に出版されたその本は即発禁処分となったが、その反響は凄まじく、数多くの作家が漫画や児童向けのファンタジーなど2次創作という形で、その本の存在を後世に伝え続けた。
 その作者である青年は思想犯として手配後、友人の密告により収容所に送られたが、そこで起きた暴動の後に行方不明となっている。
SF
公開:20/12/18 22:06
SF 戦争 差別 反戦

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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