君を好きなことがバレた

君を好きなことがバレた。友達の範囲を超えないように、この恋に気づかないように努力してきたのに。
サンドイッチに勢いよくかぶりついてハムスターみたいになった顔、ファインダー越しの笑顔…あなたらしさが詰まった全てが大好きだった。理想の100%を求めて、今ある80%を0%にするくらいなら…。友達としての「好き」はいくらでも伝えられるから、いつまででも傍にいられるから、大好きな友達にして、その先の気持ちには蓋をした。
でも、あの時気づいてしまった。
バレてしまった。
いつものように並んで歩く帰り道、一瞬触れた手をこのまま掴みたいと思ってしまった。
自分が傷つかないための嘘がバレた。