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予告状は本物のようだ。
しかし、主人からは再戦に向けた興奮よりも苛立ちが見てとれた。トトもそれに気付いてか二の足を踏んでいた。
「トト」
「は、はい」
逆に主人が、記者を問いただす。
「今日、俺が連絡入れた時は家にいたか?」
「はい。あの連絡で目覚めました」
「その服は、着る際に中身を確かめたか」
「はい。仕事で出る時は必ず」
「移動中、誰かにぶつかったり、声をかけられたりはしたか?」
「いいえ、誰とも。強いて言えば取材中に」
いたな。わざわざ君をどかした奴が。
「やっぱりか。何がメッセンジャーじゃないだ。クソ!」
これじゃ、先程の返礼は取り消しだな。次会ったら噛みついてやるか。
「どゆしたんですか?」
「蒼猫の予告状が来たんですよ」
「よよ!じゃらら、またきょうだにたきけつが見られるんですね♪」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
やりやがった、この女。噛みついてやろうか。
しかし、主人からは再戦に向けた興奮よりも苛立ちが見てとれた。トトもそれに気付いてか二の足を踏んでいた。
「トト」
「は、はい」
逆に主人が、記者を問いただす。
「今日、俺が連絡入れた時は家にいたか?」
「はい。あの連絡で目覚めました」
「その服は、着る際に中身を確かめたか」
「はい。仕事で出る時は必ず」
「移動中、誰かにぶつかったり、声をかけられたりはしたか?」
「いいえ、誰とも。強いて言えば取材中に」
いたな。わざわざ君をどかした奴が。
「やっぱりか。何がメッセンジャーじゃないだ。クソ!」
これじゃ、先程の返礼は取り消しだな。次会ったら噛みついてやるか。
「どゆしたんですか?」
「蒼猫の予告状が来たんですよ」
「よよ!じゃらら、またきょうだにたきけつが見られるんですね♪」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
やりやがった、この女。噛みついてやろうか。
ファンタジー
公開:20/12/17 21:39
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連載
探偵
怪盗
犬
猫
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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