クジラとわたしのつながり
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一雫の血液。そこにはたくさんの原子が集まっている。その原子をランダムに一つ選び出し、その原子が私に宿る以前は何に宿っていたのかを復元する。そんな実験の被験者のアルバイトとして私は採用された。
先程採取された私の血は科学者たちの手によって大きなガラスケースに入れられ、謎のガスを吹き付けられた。すると瞬く間に大きく膨らみ、一匹の鯖になった。確かにしばらく前、鯖の味噌煮を食べた覚えがある。もう一度ガスが吹き付けられる。すると鯖は鰯になった。なるほど、鯖は鰯を食べるのか。今度は何回か続けてガスが噴射された。吹き付けられる度に生き物の姿が変わっていく。と思えばある瞬間から何の姿も見えなくなった。科学者によるとしばらくプランクトンの代が続くらしい。つまらなく思っていると突然ガラスケースが割れ、大きなクジラが現れた。学生時代に見た食物連鎖の図を思い出した瞬間、私は押しつぶされてしまった。
先程採取された私の血は科学者たちの手によって大きなガラスケースに入れられ、謎のガスを吹き付けられた。すると瞬く間に大きく膨らみ、一匹の鯖になった。確かにしばらく前、鯖の味噌煮を食べた覚えがある。もう一度ガスが吹き付けられる。すると鯖は鰯になった。なるほど、鯖は鰯を食べるのか。今度は何回か続けてガスが噴射された。吹き付けられる度に生き物の姿が変わっていく。と思えばある瞬間から何の姿も見えなくなった。科学者によるとしばらくプランクトンの代が続くらしい。つまらなく思っていると突然ガラスケースが割れ、大きなクジラが現れた。学生時代に見た食物連鎖の図を思い出した瞬間、私は押しつぶされてしまった。
SF
公開:20/12/15 14:37
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