今、闇の力を抑え込んでいる

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「うぅ〜」
隣りの席で黒髪ツインテールの同級生、黒崎可音(くろさきかのん)が呻いている。
「どうしたの?」
「私に話しかけるな!」
「え?」
「今、闇の力を抑え込んでいる…」
「闇の…力?」
「お前は無理に理解しようとしなくていい」
僕はそう言われたので口をつぐんだが、彼女は言葉を続ける。
「…この世界にはキミの知らない領域がある。…ただそれだけのこと」
まだ彼女は何か話したがっている気がしたので、僕は聞いてみた。
「もし闇の力が解き放たれると、何が起きるの?」
キッと彼女は物凄い形相で僕を睨みつけた。
「その時は、私の背中から」
「…から?」
「漆黒の翼が生えるだろう!…その翼はこの青い惑星の空を覆い尽くし…」
「そして?」
「世界は破滅する!!」
「そんな! 何か僕にできることないのか!」
「甘いものが食べたい…」
僕はトッポを渡した。
パクリ。
至福の表情。
「闇が、退いていく…」
青春
公開:20/12/14 07:08
中二病

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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