ドラゴンの呪い

とある王国がドラゴンの襲撃に悩まされていた。
王国側も黙っていたわけではない。
えりすぐりの軍隊を討伐に向かわせたが、文字通り灰になって帰ってきた。

やむを得ず、冒険者の中でも優れたものたちに多額の賞金をかけてドラゴン討伐のおふれをだしたのさ。

いくたの冒険者たちが失敗する中、ある高名な冒険者たちがついにドラゴンを倒した。
しかし、彼らは二度と帰ってこなかった。

ドラゴンと相打ち？　違うね。ドラゴンの宝の配分でもめた挙句の同士討ちさ。
欲をかくとろくなことにならないね。

そこで王国は一計を案じた。ドラゴンの宝には呪いがかかっていて触るくらいなら問題ないが奪おうとするとそのものを死に至らしめるという噂をまき散らしたのさ。

そうして誰もが宝を忌避するようにして、王国が管理するという名目で宝を回収したってわけ。

しかし、今度は王族同士で宝をめぐってあらそうようになったとさ。