2
2
いる。
今日は来たのね。カーテンを開けておいてよかった。窓の外は暗闇なのにあなただけが光かがやいている。あなたの頰はべっとりと、あとを残した。冷めきった目をしている。その中の瞳はただ一点を穴が開くぐらい見つめている。外の様子は、と聞いてもあなたは見ればわかるだろうとしか言わない。わからないふりをし続けようとした私の口が空いた。あなたが笑いかけた唇に人差し指を押し付けて歯茎をなぞったから。汚いよと言おうとしてもあなたは。窓をいつこえたの。私のことをいつでも置いていくわね。そうね。できることなんて目の中に入り込んでいくあなたを受け入れることぐらいよ。
お値段はと聞いても。考えろなんてきついわ。何で払えばいいかわからないのに。月に一度の逢瀬といえば聞こえはいいけれど。あなたとこうしていられることが不思議でたまらないのよ。私だけのあなたじゃないから。
さよなら。
おはよう。
今日は来たのね。カーテンを開けておいてよかった。窓の外は暗闇なのにあなただけが光かがやいている。あなたの頰はべっとりと、あとを残した。冷めきった目をしている。その中の瞳はただ一点を穴が開くぐらい見つめている。外の様子は、と聞いてもあなたは見ればわかるだろうとしか言わない。わからないふりをし続けようとした私の口が空いた。あなたが笑いかけた唇に人差し指を押し付けて歯茎をなぞったから。汚いよと言おうとしてもあなたは。窓をいつこえたの。私のことをいつでも置いていくわね。そうね。できることなんて目の中に入り込んでいくあなたを受け入れることぐらいよ。
お値段はと聞いても。考えろなんてきついわ。何で払えばいいかわからないのに。月に一度の逢瀬といえば聞こえはいいけれど。あなたとこうしていられることが不思議でたまらないのよ。私だけのあなたじゃないから。
さよなら。
おはよう。
恋愛
公開:20/12/14 19:00
更新:20/12/14 21:38
更新:20/12/14 21:38
#ゆかり
#縁
#月
#あなた
kireinamonogasuki
ログインするとコメントを投稿できます