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2100年、AIによって出生した瞬間から結婚相手が決められていました。
そして、例に漏れず私、早見詩織(18)にも許嫁がおり、役所で許嫁を確認しました。
結婚相手の氏名が書かれた紙を受け取ると、田中清さん(78)と記載がありました。
紙は破り捨てました。何ですか、介護職の求人を探しに来たわけではないのです。
しかし、AIが指定した人と結婚するのが通例。仕方なく嫁ぐことにしました。

予想外のことが起こりました。田中清さん(78)はお亡くなりになられていたそうです。
訂正します、田中清さん(享年78)でした。
そこから奇妙なことになったのが、知らない相手の家族と遺産相続について揉めることになりました。
更に奇妙なことに、清さんのお孫さんの田中隆(20)にひとめぼれし、また数奇なことに隆さんも未亡人でした。
しばらくして、予定通りに私の苗字は早見から田中となりました。
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公開:20/12/14 13:36
更新:20/12/15 19:21

こめだわら( 東京都 )

20代後半、奈良県出身。
文章構成等々のご指摘をいただけますと幸いです。
400字を超える小説はnoteに書こうと思います。
https://note.com/rrr040339

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