ひとすじの光

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生まれる前に儀式が行われる。
光を掴めば掴むほど、多くの縁を授かることが出来るらしい。
私は一つも掴めなかった。
「生まれたあとでもチャンスはあるよ」
一つの光を大事そうに抱える人影が、私を励ましてくれた。
「これも何かの縁、またどこかで会えるかもね」
光を持ってない私は、再び会うことが出来るのだろうか…。
目の前が暗くなっていく。
どうやら生まれる時がきたようだ。

今日も公園は賑やかで、みんな楽しそうに遊んでいる。
友達がいない私は一人で遊んでいた。
本当は一緒に遊びたいけど、勇気が出ない。
「一緒に遊ぼう?」
ぼーっとしていると、男の子に声をかけられた。
「え、えっと…」
どきどきして、うまく言葉が出てこない。
「いつも一人だから気になってたんだ、それに…一人より、みんなで遊んだほうが絶対楽しいよ!」
男の子は私の手を引いて走り出した。
離れないように男の子の手を、ぎゅっと掴んだ。
ファンタジー
公開:20/12/13 09:30
コンテスト

たーくん。( 関西 )

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