アオハル
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俺には夢があった。正確には夢だと思い込んでいた。叶うはずがない夢を見続けているその時間だけが現実を忘れていられると思ったから。
しかし、それは間違いだった。夢を見ている間も現実は当たり前のように時を進め、夢から醒めて現実に目を向けた者だけが正解だと認められる世界。それがやはり現実だった。
夢だとか現実だとか将来だとか、哲学者でも答えを出せないようなことに悩み続けた高校生だったあの頃。そんなことをしている間にも現実世界では時が過ぎていき、大人になって現実という世界に腰を落ち着けると忙しさから悩んでいる暇が無くなる。
けれど、今になって思うのだ。
部活動に三年間を捧げたでもない、一人の女子に心を捧げたでもない、三年間を一生分かち合う友達を作ったでもない。
ただ何かに悩んで葛藤して、その末に正解かもわからない答えを出すことを人は青春と呼ぶのではないかと。
アオという色が少し好きになった。
しかし、それは間違いだった。夢を見ている間も現実は当たり前のように時を進め、夢から醒めて現実に目を向けた者だけが正解だと認められる世界。それがやはり現実だった。
夢だとか現実だとか将来だとか、哲学者でも答えを出せないようなことに悩み続けた高校生だったあの頃。そんなことをしている間にも現実世界では時が過ぎていき、大人になって現実という世界に腰を落ち着けると忙しさから悩んでいる暇が無くなる。
けれど、今になって思うのだ。
部活動に三年間を捧げたでもない、一人の女子に心を捧げたでもない、三年間を一生分かち合う友達を作ったでもない。
ただ何かに悩んで葛藤して、その末に正解かもわからない答えを出すことを人は青春と呼ぶのではないかと。
アオという色が少し好きになった。
青春
公開:20/12/13 04:10
2020/12/13登録。
基本的に思いついたらそのまま400文字書く人なので書き溜めとかプロットは一切ないです。作品投稿をクリックして初めて作品と向き合います。
この文字数になるとショートショートっていうかポエム……いやなんでもないです。
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