貴族の遊び✌('ω'✌ )

　いじめられている少年を見た。
　気になった私は、興信所を利用して彼を調べた。
　彼は中学１年生。
　同級生から日常的にいじめを受けていた。
　毎日のように殴られ、蹴られ、蔑まれ、ひどい日には便器に顔を突っ込まれたりもしていた。

　かわいそう。
　私は思った。
　彼のために、何か贈り物をしよう、と。
　どうせなら彼の役に立つものにしよう、と。

　私は彼にプレゼントを贈った。
　しかし、彼が本当に"それ"で喜ぶかがわからない。
　大金を払ったのだ。気にはなる。

　私は50年前の山崎で作ったハイボールを飲み、77型のブラビアの電源を入れ、ニュース番組を見る。

　良かった。
　彼は私の贈った拳銃一丁と自動小銃一丁と弾丸200発、ちゃんと使ってくれたようだ。

　私は目を閉じ――彼の笑顔を想像し――彼のこれからの生活を想像し――次は誰に何を贈ろうかと想像し――ひたすら下品に笑い転げた……。