夕暮れ自動販売機

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科学部に所属する私は野球部のマネージャーも兼任している。親友の香が一緒にマネージャーをしようと誘ってくれたからだ。
香は可愛くて野球部のマドンナだ。方や私はいなくてもいい存在…科学部の活動後、野球部の練習終わりに飲み物を渡すだけの役目に”夕暮れ自動販売機”なんて陰口を叩かれている。でも、私はマネージャーを辞めるわけにはいかない。

その日も私は飲み物を部員達に渡していく。
「おい、お前!これに何か入れていただろ!」
しまった…薬を入れるところを見られていた…
部員達は飲み物に口を付ける事なく捨てた。それどころか「お前が飲め!」と飲み物を突き付ける。
私はそれを飲み干す。途端、その体がぐらりと倒れる。
部員達が喉を押さえて苦しみ始めた。私の作った解毒剤を飲まなかったからだ。
あ~あ…今回も香の犯行を止められなかったな…
でもまだ間に合う。親友の経歴に傷がつく前に私は香のアリバイ作りを始めた。
ホラー
公開:20/12/11 20:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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