叔父さんの鼻芸
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私の母方の叔父さんは、いつも会うたびに不思議な芸を見せてくれる。
私は叔父さんの芸が好きなので、親戚の集まりがあると、すぐ彼に近寄って、例の芸を見せて欲しいとお願いする。
叔父さんは、いつも最初は苦笑いをするのだけれど、私がお願いし続けると根負けしたように分かったよ、と言って私を連れて外に出る。
二人で外に出ると、叔父さんは自分の鼻の穴に指を突っ込んで、とても痛そうに顔をしかめながらピィンと鼻毛を抜く。
叔父さんの鼻毛は、太陽の光に照らされてキラキラと紫色に光っている。普通の人は黒なのに、彼の鼻毛は紫色だ。生まれつきだそうだけど、とても不思議だ。
叔父さんは鼻毛を抜くと、行くぞ? と言う。
私がそれに頷くと、彼は鼻毛にフゥッと優しく息を吹きかける。すると、鼻毛は巨大な双頭の鷲となり、紫色の砂塵を巻き上げながら、空高くへと飛んで行く。
私は、この光景を見るのが大好きなのだ。
私は叔父さんの芸が好きなので、親戚の集まりがあると、すぐ彼に近寄って、例の芸を見せて欲しいとお願いする。
叔父さんは、いつも最初は苦笑いをするのだけれど、私がお願いし続けると根負けしたように分かったよ、と言って私を連れて外に出る。
二人で外に出ると、叔父さんは自分の鼻の穴に指を突っ込んで、とても痛そうに顔をしかめながらピィンと鼻毛を抜く。
叔父さんの鼻毛は、太陽の光に照らされてキラキラと紫色に光っている。普通の人は黒なのに、彼の鼻毛は紫色だ。生まれつきだそうだけど、とても不思議だ。
叔父さんは鼻毛を抜くと、行くぞ? と言う。
私がそれに頷くと、彼は鼻毛にフゥッと優しく息を吹きかける。すると、鼻毛は巨大な双頭の鷲となり、紫色の砂塵を巻き上げながら、空高くへと飛んで行く。
私は、この光景を見るのが大好きなのだ。
ファンタジー
公開:20/12/08 07:51
更新:20/12/08 07:53
更新:20/12/08 07:53
マジックリアリズム
『幻想日和』
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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