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僕がイギリスの大学で知り合ったジョアンはとても器用だった。
時々凝ったお菓子を焼いていて、しかもそれは美味しかった。また僕が彼女に一度折り鶴を見せると、手ほどきも無しに、彼女はそれを少し解いて、すぐに同じモノを作って見せた。しかもそれで終わらなかった。というのも、彼女はすぐにアレンジして、足付きの折り鶴を作ったのだ。僕は今でもその作り方が分からない。
これは学内のパブで、ジョアンと一緒に飲んでいた時、彼女が僕にしてくれた話だ。それは彼女がグラマースクールに通っている頃、好きな男子に自分の焼いたケーキを渡して告白した。すると彼に「俺、甘いもの嫌いなんだ」と言われて、ジョアンは撃沈した。
実はこの話、彼女が何杯目か分からない位モヒートを飲んでいた時にしてくれた話だ。ひょっとしたら素面の時には話すような内容では無かったのかも知れない。でも面白かったのでここで書いた。
ごめん、ジョアン。
時々凝ったお菓子を焼いていて、しかもそれは美味しかった。また僕が彼女に一度折り鶴を見せると、手ほどきも無しに、彼女はそれを少し解いて、すぐに同じモノを作って見せた。しかもそれで終わらなかった。というのも、彼女はすぐにアレンジして、足付きの折り鶴を作ったのだ。僕は今でもその作り方が分からない。
これは学内のパブで、ジョアンと一緒に飲んでいた時、彼女が僕にしてくれた話だ。それは彼女がグラマースクールに通っている頃、好きな男子に自分の焼いたケーキを渡して告白した。すると彼に「俺、甘いもの嫌いなんだ」と言われて、ジョアンは撃沈した。
実はこの話、彼女が何杯目か分からない位モヒートを飲んでいた時にしてくれた話だ。ひょっとしたら素面の時には話すような内容では無かったのかも知れない。でも面白かったのでここで書いた。
ごめん、ジョアン。
青春
公開:20/12/08 06:00
#不器用
#笑い話
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#ケーキ
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#思い出
#留学
写真撮影が趣味で、英国文学をはじめとした外国文学が好きな会社員
旅が好きでヨーロッパとアジアを中心に多く国を旅している
また、イギリスに住んでいたこともあり、英国文学に多くの影響を受けている
喋れる言語は日本語 (ネイティブ) > 英語 (アカデミック) >>...>> ドイツ語 (何とか旅が出来るレベル)
投稿内容はその他(主に紀行文)、青春、ホラー、ごく稀に恋愛(でも悲しい物語)
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