変奏曲「ハライチ」さん風『こわいものみたさ』※タグ欄参照

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 「こわいものみたさ」とはいえ、あなた見た? 芋の怖さ、を。
 本気を出した芋が次々とあなたの周囲の人を殺戮していく、その法則が知りたくて、あなたはスマホに尋ねた。「死んだ人とわたしの共通点は?」って。
 でも死体とのエゴサは諸刃の剣。怖くなって、大急ぎで引っ越し先を探す優先事項は賃貸での安さね。もう芋の蔓は隣町にまで迫ってきて、どうやらこれは宇宙怪人。となればヒーロー登場。相手は宇宙だから、戦隊モノ「ジャクサ」。
 宇宙空間で冷えきって、芋は環境に適応した変態でもじゃもじゃの毛に覆われているの。でも表面の皮には現代語の文字やかわいいキャラクターが刻まれていた。「紅あずま」
 ジャクサ総司令はその事実に唸った。「これは先代好みのおじやの具……」
 結局、芋をおじやにしてたジャクサに状情酌量の余地はなく、「連帯責任のみや!」と吊るし上げを喰らったの。そりゃ毛穴からユッケでちゃうよね。って話。
その他
公開:20/12/07 10:45
更新:20/12/07 14:34
1.こわいものみたさ 2.みたいものこわさ 3.したいとのえごさ 4.ちんたいでのやすさ 5・せんたいものじゃくさ 6.へんたいでもじゃもじゃ 7.げんだいごのもじや 8.せんだいごのみのおじや 9.れんたいせきにんのみや 10.けあなからゆっけ

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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