匿名だから
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『〇〇最近調子乗ってるよね』
『マジウザ』
『消えろよアバズレが』
心無い言葉が書き込まれていく、所謂裏掲示板。それを眺めながら、私は笑う。私が『△△もうざいよね』と書き込むと、すぐに同調の言葉が上がる。皆が私の味方になったみたいで、私は嬉しくなった。間違っているなんてわかってるけど、やめられないのだ、これが。
「ま、匿名だし。顔も声もわからんからヘーキヘーキ」
ある日の深夜。何かが、重く乗っかっているような感覚で目を覚ます。
「な…に…?」
目を開くと、顔をグルグルと包帯で巻いた何者かが、私の身体の上に跨っていた。一気に目が覚める。
「い、や、なに、なに!?」
そいつは、手に持ってた、包丁を、大きく振りかぶる。
「やだ、やだやだ!何なんだよお前!誰なんだよ!」
泣きながらそう叫ぶと、そいつは、こう言って。
「顔がわからないから、大丈夫」
持ってた包丁を、思い切り振り下ろした。
『マジウザ』
『消えろよアバズレが』
心無い言葉が書き込まれていく、所謂裏掲示板。それを眺めながら、私は笑う。私が『△△もうざいよね』と書き込むと、すぐに同調の言葉が上がる。皆が私の味方になったみたいで、私は嬉しくなった。間違っているなんてわかってるけど、やめられないのだ、これが。
「ま、匿名だし。顔も声もわからんからヘーキヘーキ」
ある日の深夜。何かが、重く乗っかっているような感覚で目を覚ます。
「な…に…?」
目を開くと、顔をグルグルと包帯で巻いた何者かが、私の身体の上に跨っていた。一気に目が覚める。
「い、や、なに、なに!?」
そいつは、手に持ってた、包丁を、大きく振りかぶる。
「やだ、やだやだ!何なんだよお前!誰なんだよ!」
泣きながらそう叫ぶと、そいつは、こう言って。
「顔がわからないから、大丈夫」
持ってた包丁を、思い切り振り下ろした。
ホラー
公開:20/12/05 11:30
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