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鼬の里に行ったときの話だけど。
蒸気機関車で留萌本線を走っていた。なぜ留萌本線かって?知らない。鼬の里へはそれに乗れと言われたから。
うとうととしていると汽笛が鳴って目が覚めた。車窓は雪景色。列車は小さな駅に止まる。ホームの駅名は雪が凍りついて読めない。
改札口を出ると軽自動車が迎えに来ていた。鼬の長男が運転して小一時間。吹雪いて景色はぜんぜん見えないけれど真っ白。
ログハウスの小屋に着く。鼬の両親が待っていた。小屋の土間でテーブルを囲んでみんなで話した。よく来てくれたとワインが出た。食べ物はいろいろで美味しいワインだった。鼬たちと乾杯して何杯も赤ワインを飲んだ。
翌朝、小屋の周囲を散策してから駅まで送ってもらった。機関車は雪原をまっすぐに走り、汽笛が鳴った。
本当の話かって?
本当だとも。シャツの袖口に染みがついたワインの味もよく覚えている。
列車のなかは暖かい。また眠りに落ちそうだ。
蒸気機関車で留萌本線を走っていた。なぜ留萌本線かって?知らない。鼬の里へはそれに乗れと言われたから。
うとうととしていると汽笛が鳴って目が覚めた。車窓は雪景色。列車は小さな駅に止まる。ホームの駅名は雪が凍りついて読めない。
改札口を出ると軽自動車が迎えに来ていた。鼬の長男が運転して小一時間。吹雪いて景色はぜんぜん見えないけれど真っ白。
ログハウスの小屋に着く。鼬の両親が待っていた。小屋の土間でテーブルを囲んでみんなで話した。よく来てくれたとワインが出た。食べ物はいろいろで美味しいワインだった。鼬たちと乾杯して何杯も赤ワインを飲んだ。
翌朝、小屋の周囲を散策してから駅まで送ってもらった。機関車は雪原をまっすぐに走り、汽笛が鳴った。
本当の話かって?
本当だとも。シャツの袖口に染みがついたワインの味もよく覚えている。
列車のなかは暖かい。また眠りに落ちそうだ。
その他
公開:20/12/05 10:04
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
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