セブン

日曜の朝、がっちりマンデーを見終えた私が水曜日のカンパネラを聴きながら洗濯物を干していると、サタデー・ナイト・フィーバーのブルーレイを手に持った一歳の孫娘が息子の嫁と一緒に部屋にやってきた。昨晩妻と一緒に見ていたものだ。

一昨日のブラックフライデー。特に買いたい物もなかったのだがなんとなく車で出かけイオンに立ち寄った。アパレルや書店を見て周ったあと、電気店の隅のビデオコーナーで個人的に思い入れのある作品をいくつか見つけてまとめ買いしたのだ。

雑務を終えてリビングに戻ると、妻が紅茶を飲みながら文庫本を読んでいた。
「なんだい、それ」
「木曜組曲」
「おもしろい？」
「悪くないわよ」
妻の「悪くない」は私には難し過ぎることのほうが多い。
柿の種とウイスキーの瓶を持って寝室へ行き、BSのチャンネルをぼんやり切り替えていると懐かしの火曜サスペンス劇場が始まった。

私にはこれくらいが丁度いい。