藍沢の部屋
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大学生の佐竹さんは、幼い頃から次のような奇妙な夢を見ているそうだ。
佐竹さんは六畳間ほどの和室の中にいる。中央には行燈の明かりが点いている。
周囲を見回すと、四方にそれぞれ一枚ずつ障子が見える。そこから出入りができるらしいのだが、障子の前には、なぜか一本ずつ朱色の鳥居が立っている。
佐竹さんはその様子をボウッと眺めているのだが、その内に目が覚めるのだという。
幼い頃は気にしていなかったが、成長するに連れて段々と気味が悪くなって来てしまい、現在に至るのだそうだ。
特に気味の悪さに拍車がかかったのは、中学生のころ、この夢について両親に相談した時のことだ。
佐竹さんの話を聞くと、両親はなぜか蒼ざめてしまい、父親が「藍沢の部屋だ」と呟いた。だが、現在に至るまで、それが何なのかについては教えてくれず、今にわかる、としか答えを引き出せないのだという。
それが一番、気味が悪いそうだ。
佐竹さんは六畳間ほどの和室の中にいる。中央には行燈の明かりが点いている。
周囲を見回すと、四方にそれぞれ一枚ずつ障子が見える。そこから出入りができるらしいのだが、障子の前には、なぜか一本ずつ朱色の鳥居が立っている。
佐竹さんはその様子をボウッと眺めているのだが、その内に目が覚めるのだという。
幼い頃は気にしていなかったが、成長するに連れて段々と気味が悪くなって来てしまい、現在に至るのだそうだ。
特に気味の悪さに拍車がかかったのは、中学生のころ、この夢について両親に相談した時のことだ。
佐竹さんの話を聞くと、両親はなぜか蒼ざめてしまい、父親が「藍沢の部屋だ」と呟いた。だが、現在に至るまで、それが何なのかについては教えてくれず、今にわかる、としか答えを引き出せないのだという。
それが一番、気味が悪いそうだ。
ホラー
公開:20/12/06 08:13
怪談
『刹那怪談』
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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