ロボットの、こだわりそこッ?

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 そのロボットの腕には武器がついていて、立派なカバーがしてある。ところが、カバーが閉まると少しだけ浮いて隙間ができていた。その幅1ミリ。

「ワタシハ、コノ隙間ガ気ニナル」

と不機嫌になるロボット。

 わずかな隙間であったが、博士が直そうにも上手くいかなかった。
 そこで新しく入った助手が手伝うことになった。
 助手は聞く。

「なんのカバーなんです?」
「ミサイルのカバーじゃよ」

 色々な工具を持ってきて、駆動部を調整するもダメ。カバーの隙間は埋まらなかった。

「コノ隙間ダメ!気ニナル!人間ナラワカルダロ!」

 人で例えるなら、服の解れが見つかったようなものであろうか。それにしても、潔癖すぎる。

 助手はそう思った。
そして、ふと次の疑問が湧いてきた。

「このミサイルはどれくらいの威力なのですか?」

博士は自慢げに答えた。

「核ミサイルじゃよ」
SF
公開:20/12/03 12:56

福田天太郎

はじめまして。プロフィールを見てくれてありがとうございます。とっても嬉しいです。

ジャンルは濃い恋愛以外はなんでも書きます。
ショートショートも大好きです。やはり源流は星新一先生ですね。


カクヨムでハイジの続きとか小説書いてます。こちらもよろしくお願いします。

 @hukudahappy
 

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