南国のインスタント雲
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N氏は容器のふたを開け、水を入れて3分待った。すると中から白い雲が浮上。小さな雲は天井付近で静止した。
「画鋲、画鋲っと」
写真を雲に軽く押し当て、上から画鋲で刺した。N氏の指にサクっという軽い感覚が走る。
「おお、本当に写真が飾れた」
インスタント雲は今、南国ではやっている人気商品。
「わざわざ、国外から取り寄せた甲斐があったな」
続いてJフックも取り付けてみた。軽く引っ張っても抜けない。
「カレンダーも飾れそう」
突然、雲が動き出した。部屋の窓が開いており、微風が入ってきたらしい。
「一か所に固定できないのは少し不便か。まあ、雲だしいっか!」
N氏はポスターをフックにかけると満足して、部屋を後にした。
翌朝、N氏の大声が部屋に響いた。
「雲がない!」
慌てて部屋に踏み込んだ瞬間、滑って転んだ。背中にじっとりとした感触が走る。雨水だった。
「南国に冬はないもんな」
「画鋲、画鋲っと」
写真を雲に軽く押し当て、上から画鋲で刺した。N氏の指にサクっという軽い感覚が走る。
「おお、本当に写真が飾れた」
インスタント雲は今、南国ではやっている人気商品。
「わざわざ、国外から取り寄せた甲斐があったな」
続いてJフックも取り付けてみた。軽く引っ張っても抜けない。
「カレンダーも飾れそう」
突然、雲が動き出した。部屋の窓が開いており、微風が入ってきたらしい。
「一か所に固定できないのは少し不便か。まあ、雲だしいっか!」
N氏はポスターをフックにかけると満足して、部屋を後にした。
翌朝、N氏の大声が部屋に響いた。
「雲がない!」
慌てて部屋に踏み込んだ瞬間、滑って転んだ。背中にじっとりとした感触が走る。雨水だった。
「南国に冬はないもんな」
SF
公開:20/12/04 20:54
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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