理想と現実
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少女漫画が大好き。寒い冬の日、彼氏と一緒に1つの長いマフラーを首に巻いたり、手袋を片方ずつ分け合って、残りの片手を繋いでコートのポケットに入れたり。そんな展開を夢見て、さりげなく彼氏にアプローチを掛けています。でも、
「ねぇ、このマフラー2人で使えそうじゃない?」
「俺この柄好きじゃねー。つか、2人でとか使いにくくね?」
「今日手袋忘れちゃった」
「俺も忘れた!」
まあ、現実はそんなもんです。
期待するだけ無駄というもの。
「はぁ…」
念願の恋人ができて、少女漫画みたいな毎日になると思ってた。でも、現実でできることと言ったら、毎日一緒に登校したり帰ったりするぐらい。彼のことは好きだけど、それだけ少し残念かな。
「ほい」
「え?」
後ろから彼が差し出したのは、ホットのココア。彼は優しく笑う。
「カイロの代わりな!」
…まあ、これでも充分かな。
受け取ったココアは、とても暖かかった。
「ねぇ、このマフラー2人で使えそうじゃない?」
「俺この柄好きじゃねー。つか、2人でとか使いにくくね?」
「今日手袋忘れちゃった」
「俺も忘れた!」
まあ、現実はそんなもんです。
期待するだけ無駄というもの。
「はぁ…」
念願の恋人ができて、少女漫画みたいな毎日になると思ってた。でも、現実でできることと言ったら、毎日一緒に登校したり帰ったりするぐらい。彼のことは好きだけど、それだけ少し残念かな。
「ほい」
「え?」
後ろから彼が差し出したのは、ホットのココア。彼は優しく笑う。
「カイロの代わりな!」
…まあ、これでも充分かな。
受け取ったココアは、とても暖かかった。
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公開:20/12/04 15:06
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