お薬飲めたね
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「お薬出しておくね」
その言葉に、私の腕の中にいる小さな息子は激しく暴れた。
「おくすりいや!」
そのままバッと私の腕を抜け出して、息子は逃げ出してしまった。
息子は受付の前にいた。一安心して息子に近付く。私に気付いた息子は嬉しそうに駆け寄ってきた。
「みて!もらった!」
「え?」
「スタンプカード!おくすりのめたら、これにスタンプおすんだよ!」
さっきとは打って変わってニコニコの息子。すると、近くで様子を見ていた看護婦さんが、私にこっそり教えてくれた。
「昔、重い病気で入院してた子がいたんです。その子はスタンプカードを作って、全部埋まったら治るんだって信じてて…結局、カードが埋まる前に、亡くなってしまったんですけど」
でも、その子はまだスタンプカードが埋まると治るって信じているのだろう。
だから、息子にこれをくれたのだろう。
名前も知らないその子に、私は心の中でありがとうと言った。
その言葉に、私の腕の中にいる小さな息子は激しく暴れた。
「おくすりいや!」
そのままバッと私の腕を抜け出して、息子は逃げ出してしまった。
息子は受付の前にいた。一安心して息子に近付く。私に気付いた息子は嬉しそうに駆け寄ってきた。
「みて!もらった!」
「え?」
「スタンプカード!おくすりのめたら、これにスタンプおすんだよ!」
さっきとは打って変わってニコニコの息子。すると、近くで様子を見ていた看護婦さんが、私にこっそり教えてくれた。
「昔、重い病気で入院してた子がいたんです。その子はスタンプカードを作って、全部埋まったら治るんだって信じてて…結局、カードが埋まる前に、亡くなってしまったんですけど」
でも、その子はまだスタンプカードが埋まると治るって信じているのだろう。
だから、息子にこれをくれたのだろう。
名前も知らないその子に、私は心の中でありがとうと言った。
その他
公開:21/02/12 12:45
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