流れ星と希望

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夕食前、息子がベランダに出て空を見上げていた。
「何やっているんだ?」
「パパ!見てよほら!流れ星!」
息子が指さす方を見ると空を流れる飛行物体があった。
「僕、流れ星にいっぱいいっぱいお願い事をしているんだ!」
「そうか。でも、あれは流れ星じゃないぞ。あれは国際宇宙ステーションだ」
僕の言葉に息子は顔を伏せてしまった。
「ちなみに何をお願いしていたんだい?」
「早くコロナがいなくなって、また皆と一緒に遊んだり、旅行行ったりできますようにってお願いしてた…」
僕は息子の頭に手を置いた。
「なら、そのお願いは届くさ。何せあの国際宇宙ステーションの名前は”きぼう”って名前なんだ」
息子は目を輝かせると再び空に目を向け、お願いを始めた。
ふと「パパは何お願いするの?」と息子に聞かれ、そうだな…と考え込む。
実はこの時、僕は息子と夜空を見上げるこの時間がもう少し続きますようにと心の中で願っていた。
公開:21/02/11 20:23

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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