宇宙からやってきたもの

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ある日、空からいくつもの宇宙船が地上へと降り立った。
人々は困惑する。いきなり攻撃されたらどうしよう?先にこっちから仕掛けるべきか?一体どんな奴が乗っているんだ?疑問は尽きず、政府も対応にあぐねていた。
ゆっくりと宇宙船の扉が開く。中から出てきたのは獣頭身人の集団だった。
その中の一匹…いや、一人が私に駆け寄ってきた。
『お久しぶりです。ご主人様』
その犬の頭に私は見覚えがあった。
「もしかして…ポチか?」
『はい。5年前、ご主人様に看取られたポチで御座います。天国が宇宙船の開発に成功し、戻ってきました』
驚いた。天国とは宇宙のどこかにある惑星だったのか。
『我々、飼い主に愛された者達は友好親善大使として地球に来ました』
安心した政府は喜んで友好条約を結んだ。

翌日、またもや宇宙船が地上へと降り立った。
獣頭身人の集団は銃を持ち、人に宣戦布告した。
彼らは虐待されたペットの集まりだった。
SF
公開:21/02/10 20:39

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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