質問ジジイ
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その公園には質問ジジイと呼ばれている人間がいる。質問ジジイは、だれかれ構わず質問をする。そして質問ジジイはしつこい。無視を決め込んでも、ずーっと質問してくる。しかもその質問がどうでも良い事ばかりだ。先日も「おじいさん?おばあさん?どっち?どっち?」としつこく聞いていた。小一時間聞いていた。確かにおじいさんかおばあさんか分からない人はいるけど。(っていうかそれくらい、答えてあげればいいのにね…)
というより質問ジジイこそ、ジジイなのかババアなのか正体不明だ。皆、質問ジジイと呼んでいるがホントの事は誰も知らなかった。
ある日、小さな女の子が質問ジジイにニコニコの笑顔で質問した。
「質問ジジイは、ジジイ?ババア?どっちなの?」と聞いた。
すると質問ジジイは一瞬固まり、そして赤面し、顔を手で覆い、その場から逃げるように走り去って行った。そしてその日を境に質問ジジイを見かけなくなった。
というより質問ジジイこそ、ジジイなのかババアなのか正体不明だ。皆、質問ジジイと呼んでいるがホントの事は誰も知らなかった。
ある日、小さな女の子が質問ジジイにニコニコの笑顔で質問した。
「質問ジジイは、ジジイ?ババア?どっちなの?」と聞いた。
すると質問ジジイは一瞬固まり、そして赤面し、顔を手で覆い、その場から逃げるように走り去って行った。そしてその日を境に質問ジジイを見かけなくなった。
ファンタジー
公開:21/02/11 15:08
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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