キラキラ

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教室の中は、キラキラがいっぱい。みんな可愛くて、カッコよくて、お洒落で。でも、私はそんなのに興味はない。
「お洒落なんてする意味ない」
「学生は勉強が本分でしょ」
キラキラが集まる中、どんよりしてる私には誰も近付かない。誰も近付けないよう、今日も自分で壁を作った。

「たまにはお洒落すりゃいいのに」
数年ぶりに会った叔母は、私にそう言った。その言葉に、私は首を横に振る。
「似合わないし、必要ない」
「んなことないよ」
無理矢理鏡の前に座らせられる。そのまま叔母は私の髪を触り始めた。
「玉磨かざれば〜って言うでしょ。似合わないからってそのままにしてたら、ホントに変われないよ。髪型だけでも変えてみたら、色々変わってくるさね」
「…本当?」
「本当」
本当はずっと僻んでいた。私はみんなみたいになれないって。
「ほら、可愛い」
鏡の中、いつもと違う髪型の私。
…頑張ったら、私もキラキラできるかな。
青春
公開:21/02/09 11:43

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