２月のボヤキ

２月は、他の月は３０日か３１日なのに何故自分だけが２８日と少ないのだと嘆き、事情を調査し遂に理由を突き詰めた。
今の暦の原型を定めたローマのユリウス・カエサルは、奇数月を３１日、偶数月を３０日と定め、3・５・７・９・１１・１月を31日、4・６・８・１０・１２・２月を30日とした。
ところがこれでは１年が366日となってしまうので、当時の暦は２月が１年の最終月であり、この２月から１日取ってしまおうと29日にした。

更にカエサルの後継者で初代ローマ皇帝となったアウグスタスは、８月生まれであったので、自分が生まれた月が３０日しかないのは不愉快だと言い、８月も３１日の月にすることにし、また２月から１日取ってしまったのだ。

これで２月はまたしても１日減り、結局２８日間となってしまった。
２月だけが貧乏くじを引かされたのが分かり、腹いせに皆も寒い思いをすればいいと、一番寒い月にしてしまったのだ。