鬼門【後編】

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戦国の世を終わらせようと登場したのが織田信長だ。浅井氏や朝倉氏、武田氏など有力な戦国大名を敵に回しながら、室町幕府を滅ぼして畿内を平定した。
これをよく思わなかったのが鬼たちだ。比叡山延暦寺が焼き討ちにあっていたため、僅かな隙を突いて鬼門から京の都に入ると、信長の家臣であった明智光秀にとり憑いた。
光秀は、信長を攻めて本能寺で自害させたものの、今度は自分が畿内を治めようとしたため、鬼は豊臣秀吉にとり憑き、光秀を山崎の戦いで討った。
その後、秀吉は全国を平定し、戦国の世を終わらせたが、鬼は秀吉に朝鮮出兵を仕向け、新たな鬼門を日本国外に欲した。
このころ徳川家康は、江戸の地で鬼退治に乗り出し、天台宗の天海大僧正の指導のもとで鬼門除けを設けた。
秀吉が病で亡くなったあと、関ヶ原の戦いで勝利して主導権を握った家康は、江戸に幕府を開き、大坂城で豊臣氏を滅ぼすと、二六〇年に亘る天下泰平の世を招いた。
その他
公開:21/02/07 07:10
戦国 織田信長 室町幕府 比叡山延暦寺 明智光秀 豊臣秀吉 徳川家康

山田衆三( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育ち、大学時代は京都(御所の近く)、大学院時代は湘南(海ではなく山側)で過ごす。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年06月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。

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