丑神社

丑神社は縁切り神社として有名だ。
丑という漢字は”刀”と”二”が組み合わさって出来ている。
そこから「二本の刀で縁が切れる」なんて言われるようになった。
非常に遺憾ではあるがそれで参拝客も増えているんだ。甘んじて受け入れるとしよう。
それに最近では縁切りと同時に縁結びの神社としての名も徐々に上がって来ている。
その秘密は社務所で売っている糸にある。
”丑”という漢字に”糸”を組み合わせると”紐”になる。新たな縁の糸を参拝者は購入していく。
そりゃ、縁を切られた人がここには多く集まっているんだ。同じくらい新しい縁を探している人も多いだろう。

ただ、困った事に縁を切られショックを受けた人がこの糸で首つり自殺を図ろうとする事例も多発している。
それを防ぐ為、この糸は結べない仕様となっている。それでも糸はよく売れる。
「縁の糸は結ぶものではなく、強く掴んで引き寄せるもの」と説明しているからね。