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美しいお姫様に一目惚れした王様は、彼女の気を引くために珍しいプレゼントを用意しました。
それは、色とりどりの宝石のような八つの飴玉です。
一つめの飴玉は水色で、口に含めば冷んやりとして口の中の温度を奪います。
風が通り抜けたようにスーッとするので、お姫様はたいそう驚きました。
二つめの飴玉は金色で、口に含んだ瞬間にパチパチと弾け始めます。
しゅわしゅわ、しゅわしゅわ、と泡が止めどなく出てくる不思議な食感に、お姫様は大喜びしました。
三つめの飴玉は、青と白のマーブル模様で不思議な色をしています。
「これはどういう飴なの?」
お姫様が問うと、王様は答えました。
「地球と言います。ほとんどが海ですから、塩の味がするでしょう」
お姫様は無数の触手の一つで飴玉を掴んでしげしげと眺め、ぬめっとした紫色の舌でベロリと舐めました。
それは、色とりどりの宝石のような八つの飴玉です。
一つめの飴玉は水色で、口に含めば冷んやりとして口の中の温度を奪います。
風が通り抜けたようにスーッとするので、お姫様はたいそう驚きました。
二つめの飴玉は金色で、口に含んだ瞬間にパチパチと弾け始めます。
しゅわしゅわ、しゅわしゅわ、と泡が止めどなく出てくる不思議な食感に、お姫様は大喜びしました。
三つめの飴玉は、青と白のマーブル模様で不思議な色をしています。
「これはどういう飴なの?」
お姫様が問うと、王様は答えました。
「地球と言います。ほとんどが海ですから、塩の味がするでしょう」
お姫様は無数の触手の一つで飴玉を掴んでしげしげと眺め、ぬめっとした紫色の舌でベロリと舐めました。
SF
公開:21/02/07 22:22
美術ブロガー/ライターの明菜です。
ショートショートを読む楽しさを知り、自分でも作ってみようと思いました。
芥川龍之介の超短編と小川未明の童話が好き。
ツイッター⇒https://twitter.com/akina_art/
※エブリスタでバックアップを取っています。
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