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母が死んだ。
もう、夢の中でしか会うことはできないのだ。
しかし。だからって、夢の中に毎日出てくるのはやめて欲しい。
「こら、真司。いつも整理整頓しなさいって言ってるでしょ!」
そういって母は俺の感情を勝手に整理し始める。
「触るなよ! プライバシー!」
「悲しみはここにまとめとくから」
「やめろって! ……やば、何か涙出てきた」
「え、うそ! 真司、梨花さんのことが好きなの?」
「あああああぁぁ!」
「お母さんは、木野ちゃんの方が真司に合ってると思うけどな」
「黙れい! もう帰る!」
「えぇ、もう帰るの? 寝不足はダメよ」
「寝た方が疲れるわ!」
ね? 面倒くさいでしょ?
いそいそと瞼をこじ開ける俺に、母は声をかけた。
「真司」
「あ?」
「死ぬんじゃないわよ」
「…………わかってるよ」
もう、夢の中でしか会うことはできないのだ。
しかし。だからって、夢の中に毎日出てくるのはやめて欲しい。
「こら、真司。いつも整理整頓しなさいって言ってるでしょ!」
そういって母は俺の感情を勝手に整理し始める。
「触るなよ! プライバシー!」
「悲しみはここにまとめとくから」
「やめろって! ……やば、何か涙出てきた」
「え、うそ! 真司、梨花さんのことが好きなの?」
「あああああぁぁ!」
「お母さんは、木野ちゃんの方が真司に合ってると思うけどな」
「黙れい! もう帰る!」
「えぇ、もう帰るの? 寝不足はダメよ」
「寝た方が疲れるわ!」
ね? 面倒くさいでしょ?
いそいそと瞼をこじ開ける俺に、母は声をかけた。
「真司」
「あ?」
「死ぬんじゃないわよ」
「…………わかってるよ」
その他
公開:21/02/05 16:03
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