しゃぼん玉
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目の前には一面のしゃぼん玉畑が広がっていた。
一本一本の細い茎には大小様々なしゃぼん玉がついている。
私は一つの茎を静かに折り、ゆっくりと口元まで運んだ。
ふーと息を吹きかけると、しゃぼん玉はゆらゆらと飛んでいく。
透明な薄い膜が太陽に照らされて、キラキラと光った。
「美しい……」
思わず声に出してしまう。
と同時に、頭には別の考えが生まれていた。
もし食べたらどんな味がするんだろうか。
私はピンポン球ほどのしゃぼん玉を見つけ、再び口元に持っていく。
躊躇なく口の中に入れると、しゃぼん玉はパンと弾けた。
優しい甘さが広がり、たちまち幸福感に包まれる。
気のせいか、頭がふわふわして気持ちいい。
しかしそれは気のせいではなかった。
私は実際に浮いていた。
ゆっくりとゆっくりと高度が上がっていく。
そして私は屋根まで飛んで……。
一本一本の細い茎には大小様々なしゃぼん玉がついている。
私は一つの茎を静かに折り、ゆっくりと口元まで運んだ。
ふーと息を吹きかけると、しゃぼん玉はゆらゆらと飛んでいく。
透明な薄い膜が太陽に照らされて、キラキラと光った。
「美しい……」
思わず声に出してしまう。
と同時に、頭には別の考えが生まれていた。
もし食べたらどんな味がするんだろうか。
私はピンポン球ほどのしゃぼん玉を見つけ、再び口元に持っていく。
躊躇なく口の中に入れると、しゃぼん玉はパンと弾けた。
優しい甘さが広がり、たちまち幸福感に包まれる。
気のせいか、頭がふわふわして気持ちいい。
しかしそれは気のせいではなかった。
私は実際に浮いていた。
ゆっくりとゆっくりと高度が上がっていく。
そして私は屋根まで飛んで……。
公開:21/02/03 01:05
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
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