留守番の条件

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「ねぇねぇ猫さん!ご主人様出かけたよ!何する?どうする?」
『寝る』
先日、我が家に犬がやってきた。それからと言うもの吾輩、ずっとイライラしている。
犬と来たら吾輩に何の恨みがあるか知らんがやたら睡眠妨害を仕掛けてくる。こっちは眠いんだ。遊ぶなら一人で遊べ。
「ねぇねぇ猫さん!ご主人様いつ帰って来るのかな?今日のご飯は何かな?」
ああもう、キャンキャンうるさい!少しは黙ってろ!
「あっ!ドアが開いた!ご主人様が帰ってきた!」
犬が玄関にすっ飛んでいく。やっと静かになった…かと思ったら、見知らぬ人間が部屋を荒らし始めたではないか。犬はギャンギャンと涙声で鳴く!うるせえぇー!
温厚な吾輩もついにキレた。見知らぬ人間を爪で切り刻んでやった。
逃げ出す人間。呆然とする犬。
『留守番ってのは静かに家を守る事が仕事だ』
そう犬に教え、吾輩は眠りに着いた。
目を覚ますと犬は吾輩の事をボスと静かに呼んだ。
公開:21/02/03 20:47

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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