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深緑のとあるお寺。
「相談がございます」
坊主は和尚の部屋を尋ねました。
「話してみよ」
「私は何をするにも三日と持ちません。どうすれば和尚様の様に何事も長続きするのか教えてください」
和尚は庭にいた千代を呼び寄せ
「二人共、今日から一日一枚、経を書に認める事」
そして千代にだけ耳打ちをしました。
千代はコクリと頷き腑に落ちない坊主と共に部屋を出ました。
「和尚様に何を言われたんだ」
「秘密」と千代は微笑みました。
紅葉に包まれたある日。
唐突に和尚の部屋に呼ばれた坊主は焦っていました。
「さて、何枚書けた?百は超えるはずじゃ」
そこには見事に三枚の藁半紙しかありません。
遅れて千代が部屋に入ってきました。手には百を超える藁半紙を持っています。
「千代。あの日ワシに言われた事を教えてあげなさい」
「はい。『毎日一字も書くな』と言われそれを守ろうとしました。でも四日目で駄目でした」
「相談がございます」
坊主は和尚の部屋を尋ねました。
「話してみよ」
「私は何をするにも三日と持ちません。どうすれば和尚様の様に何事も長続きするのか教えてください」
和尚は庭にいた千代を呼び寄せ
「二人共、今日から一日一枚、経を書に認める事」
そして千代にだけ耳打ちをしました。
千代はコクリと頷き腑に落ちない坊主と共に部屋を出ました。
「和尚様に何を言われたんだ」
「秘密」と千代は微笑みました。
紅葉に包まれたある日。
唐突に和尚の部屋に呼ばれた坊主は焦っていました。
「さて、何枚書けた?百は超えるはずじゃ」
そこには見事に三枚の藁半紙しかありません。
遅れて千代が部屋に入ってきました。手には百を超える藁半紙を持っています。
「千代。あの日ワシに言われた事を教えてあげなさい」
「はい。『毎日一字も書くな』と言われそれを守ろうとしました。でも四日目で駄目でした」
その他
公開:21/02/02 15:37
まずは自分が楽しむこと。
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