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高校生にもなってお母さんの手作り弁当なんて恥ずかしい、なんて言う人もいるけれど、私はそうは思わない。
だって、私のママが作るお弁当は最高だからだ。
蓋を開けた瞬間に香り立つ絶品の匂い。色彩豊かな料理が所狭しと、でも整然と詰め込まれていて、映えの極みといった感じ。味も究極そのもの。定番の料理から、未知の料理まで全てが美味しい。
冷凍食品は使わずに、毎日早起きしてせっせと作ってくれる。
どうしてそんなお弁当を悪く言うことができようか!
しかしある朝、私が起きると、空っぽの弁当箱の横で、ママが両手を床についていた。
私は発狂して駆け寄った。
「ごめんね」とママ。
「食べちゃった」
「ん?」
「あまりにも美味しそうだから、食べちゃった」
「自分で作ったお弁当を?」
私は噴き出した。
いつか私も、子ども用のお弁当を思わず自分で食べてしまうような、最高のお弁当が作れたらいいな。
だって、私のママが作るお弁当は最高だからだ。
蓋を開けた瞬間に香り立つ絶品の匂い。色彩豊かな料理が所狭しと、でも整然と詰め込まれていて、映えの極みといった感じ。味も究極そのもの。定番の料理から、未知の料理まで全てが美味しい。
冷凍食品は使わずに、毎日早起きしてせっせと作ってくれる。
どうしてそんなお弁当を悪く言うことができようか!
しかしある朝、私が起きると、空っぽの弁当箱の横で、ママが両手を床についていた。
私は発狂して駆け寄った。
「ごめんね」とママ。
「食べちゃった」
「ん?」
「あまりにも美味しそうだから、食べちゃった」
「自分で作ったお弁当を?」
私は噴き出した。
いつか私も、子ども用のお弁当を思わず自分で食べてしまうような、最高のお弁当が作れたらいいな。
青春
公開:21/02/02 14:27
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