文字の夢
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こんな夢を見ました。
新聞を読んでいると、急に文字がページから離れて、開け放した窓から出て行きはじめました。
アララと思っていたら、横で漫画を読んでいた薫がアッと叫びました。
そちらを見ると、彼女の持っている漫画のページからも文字が離れ始めているのです。
「一体、どこへ行くんでしょうね?」
私は新聞を机に放り投げると、窓から外を眺めてみました。
外へ出て行った文字たちは、上空で一つの塊になっています。それは、長い尻尾と翼を持った漆黒のライオンのように見えました。
「キマイラだ」
薫がポソリと呟くと、それに応えるかのように、上空のキマイラは一つ大きな咆哮を上げて、翼をバサバサと言わせながら、どこへともなく飛んで行ってしまいました。
その後ろを、キマイラに合流できなかった文字たちが慌てて飛んで行くのを、私と薫は声も出せずに見守り続けていました。
新聞を読んでいると、急に文字がページから離れて、開け放した窓から出て行きはじめました。
アララと思っていたら、横で漫画を読んでいた薫がアッと叫びました。
そちらを見ると、彼女の持っている漫画のページからも文字が離れ始めているのです。
「一体、どこへ行くんでしょうね?」
私は新聞を机に放り投げると、窓から外を眺めてみました。
外へ出て行った文字たちは、上空で一つの塊になっています。それは、長い尻尾と翼を持った漆黒のライオンのように見えました。
「キマイラだ」
薫がポソリと呟くと、それに応えるかのように、上空のキマイラは一つ大きな咆哮を上げて、翼をバサバサと言わせながら、どこへともなく飛んで行ってしまいました。
その後ろを、キマイラに合流できなかった文字たちが慌てて飛んで行くのを、私と薫は声も出せずに見守り続けていました。
ファンタジー
公開:21/01/30 19:27
夢中探検隊
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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