ターザンになった木下君

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木下君の勤めている会社はビルがA館とB館に分かれていてその間に川が流れている。
そのため橋を渡る遠回りをせねばならず、移動が煩わしい。
そこで木下君はA館とB館の間にロープを渡し、さらにその中央に別のロープを一本結びつけて垂らした。
このロープの下端をA館の窓まで持ってきて、あとはターザンの要領で対岸のB館の窓までジャンプする。
窓から飛び出すと、木下君の体とロープは振り子のように大きく揺れて川の上を渡ることができた。
あっという間の到着。
素晴らしい!
それに風を切って宙を舞う気分は爽快だ!

木下君は今度はB館の窓から移動し始めた。
A館の若い女子社員達が窓からこちらを覗いているのが見えた。
「おーい!」
木下君は大きく手を振ろうとした。
つるっ。
しまった、手を滑らせた!
川にどぼーん!
ひえ〜冷たい!
川面からザブンと顔を出すと、女子達が木下君を見ながらおかしそうに笑っていた。
その他
公開:21/01/29 13:00
木下君

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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