失恋ポイントー←彼女と彼→の場合ー

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「お願いします!」彼女は、説明するや否や引換券をカウンターに叩きつけた。「…現在に未練はございませんか?」「えぇ。早く、お願いします!」「では。」先程まで目の前にいた彼女は消えていた。
私は彼女と“このやりとり”をくり返している。だけれどそれを告げることは出来ない。
『焦らずにあと少し待ってみませんか?』

お決まりのやりとりで引換券を差し出すと、彼もまた慣れた手つきで硝子の専用回収箱へとそれを溶かして甘く微笑み言う。「上手くはゆかないものですね。」
私は彼と“このやりとり”をくり返している。 だけれどそれを告げることは出来ない。
『あなたの運命の人は、また過去に戻ってしまいましたよ。』

ごく小さく変化する内面によって、いずれ彼女も執着に気づく。その時まで、“彼”が変わらずに今に在り続けてくれるのかはわからない。
「上手くゆかないものだよなぁ。」一人になった私は仕事を忘れ、空を仰いだ。
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公開:21/01/30 13:34

真月。

ご覧いただき ありがとうございます。
よろしかったら読んでみてください。
作品の絵も自身で描いております。

コメントや☆など とてもありがたく思っております。ありがとうございます。
のほんとしたお話や癒しとなっていただけるようなお話を描けたらと思っております。

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