アンテナショップ

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「田舎暮らしをしたい」
そう両親に告白するとアンテナショップに連れていかれた。
「田舎暮らしをするのはいい。でもその前に水が合うかどうかチェックしておけ」
両親に言われ、第一志望田舎の水を飲む。…ダメだ。硬度が高すぎてお腹が痛くなってきた…
「水が合わなければ田舎暮らしは出来ないと思え」
確かにこれでは普通に生活する事もままならない。まずは合う水を探そう。
飲み比べをしていくと第八志望田舎の水が合っていると分かった。
第八志望田舎の特産品を口にする。うん。食事もイケる。
第八志望田舎の人と話をする。流れる水の様にスムーズに話が出来た。
移住先はここにするよ。
そして生まれ育った都会を離れ、田舎暮らしを始めた。

「爺様、見てみぃ。ついにウチの田舎にもWi-Fiが繋がったぞい」
「アンテナショップに任せて正解じゃったな。移住者達がアンテナの代わりとなり電波の送受信を手助けしてくれている」
SF
公開:21/01/27 21:03

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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