留守番の条件

玩具にとって、玩具箱は家である。だから当然、遊び終わった後は家に帰してほしい。人間同様、そこには家族が待っているのだから。
でもすぐに遊んでくれるのなら別だ。玩具ってのはいつまで経っても大人になれない子供心の塊だ。
寂しん坊で、誰かに遊んでもらわないとすぐにいじけてしまう。玩具は人間が大好きなんだ。
だからこそ、留守番は苦手である。
遊び終わった後は家に帰して欲しいのに、留守番はしたくないという天邪鬼。それが玩具だ。
こんな記憶はないだろうか？確かにここに仕舞っていたはずの玩具が別の場所、別の誰かの手の中にあった…そんな出来事が。それは玩具が新たな持ち主を求め、家出した証拠です。
そんな時は玩具に謝りましょう。そしてまた遊ぶ約束を取り付けるのです。そうすれば、玩具は大人しく留守番をしてくれます。
約束を守る事。これ即ち留守番の条件。
それを破れば、玩具はもう一緒に遊んでくれなくなりますよ。