育った環境のコーヒー豆

『育った環境コーヒー』という喫茶店に入ってみた。
マスターがメニュー表を渡しながら話す。
「コーヒー豆が育った環境によって味が違います。お好きな物をどうぞ」
～メニュー～
『月の豆』…重力が地球の６分の１なので、とても軽い味わい。つきたての餅の香りが広がる。（ウサギが隣で餅をついていたので）

『深海の豆』…コクが深海の如く深い。飲むと収穫時の人魚の歌声が聞こえてくる。

『南極の豆』…何万年も前の氷が栄養源で、壮大な歴史を感じる味わい。※ペンギンを見て育ったため、飲んだ後ヨチヨチ歩きになる可能性があり。

『砂漠の豆』…カラッとしたサッパリした味。飲んでも飲んでも喉が乾くこともある。稀に「砂漠にオアシス」のような幻覚を見てしまう人も…。

『俺の家の豆』…マスターの自宅の庭で育てた豆。インスタント的な万人受けの心地良さがある。水やり時の奥さんの小言が聞こえる。

う～ん…どれにする？