にいさん
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「最近身の回りで物が壊れることが続いてね。最近身の回りで物が壊れることが続いてね」
「それはなんとも気の毒ですね、にいさん」男は答えた。「けど何故繰り返したんです?」
「大事なことだからだよ、弟よ」
電話越しの声はヒステリックじみている。
「でもどうしてそれ程伝えたいのでしょうか」
「一度や二度なら気に留めなかったさ。けれど今しがた皿が割れたんだ。これで三度目だ。きっと何か意味があるに違いないぜ」
「にいさんが言うには、同じことが三回続けばそれは意味を持ち始め、何らかのメッセージが送られている証拠だ、と?」
「そうさ。三が肝ってわけだ」
「ではことによると、にいさんはこの話をただの暇つぶしの雑談として僕に披露していたんですね」
「馬鹿。ちゃんと聞いていたか? 初めに大事なことだと言っただろう」
「けどその時は二度繰り返しただけでしたよ」
「それはなんとも気の毒ですね、にいさん」男は答えた。「けど何故繰り返したんです?」
「大事なことだからだよ、弟よ」
電話越しの声はヒステリックじみている。
「でもどうしてそれ程伝えたいのでしょうか」
「一度や二度なら気に留めなかったさ。けれど今しがた皿が割れたんだ。これで三度目だ。きっと何か意味があるに違いないぜ」
「にいさんが言うには、同じことが三回続けばそれは意味を持ち始め、何らかのメッセージが送られている証拠だ、と?」
「そうさ。三が肝ってわけだ」
「ではことによると、にいさんはこの話をただの暇つぶしの雑談として僕に披露していたんですね」
「馬鹿。ちゃんと聞いていたか? 初めに大事なことだと言っただろう」
「けどその時は二度繰り返しただけでしたよ」
その他
公開:21/01/27 12:30
更新:21/02/04 14:45
更新:21/02/04 14:45
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