想像力
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『人類滅亡の危機!』
ジャジャジャジャーン!という大きな音楽と共に、テレビにそんな文字が映し出される。恋人と部屋で寛ぎながら、そのままテレビへ視線を移した。良くある都市伝説系の番組で、出演者達が何の信憑性の無い話で、番組の需要に合わせて盛り上がっている。それを見ながら、恋人はつまらなさそうに笑った。
「宇宙人とか予言とか、今どき小学生でも信じないっつーのw」
そう言って酒を呑む恋人に、私は尋ねる。
「もしも私が宇宙人で、この地球を侵略しに来たって言ったら、どうする?」
恋人は今度は大声で笑い出した。
「んな訳ねーだろ!お前も案外子供っぽいとこあるよな!」
「…そうだね。変なこと聞いてごめんね?」
「…駄目だな。この星の人間は。あまりに想像力が足りなさ過ぎる」
まあその方が都合が良いのだけど。
スマホを取り出し、仲間へ連絡する。
「準備は整いました。では、人類滅亡計画を始めましょう」
ジャジャジャジャーン!という大きな音楽と共に、テレビにそんな文字が映し出される。恋人と部屋で寛ぎながら、そのままテレビへ視線を移した。良くある都市伝説系の番組で、出演者達が何の信憑性の無い話で、番組の需要に合わせて盛り上がっている。それを見ながら、恋人はつまらなさそうに笑った。
「宇宙人とか予言とか、今どき小学生でも信じないっつーのw」
そう言って酒を呑む恋人に、私は尋ねる。
「もしも私が宇宙人で、この地球を侵略しに来たって言ったら、どうする?」
恋人は今度は大声で笑い出した。
「んな訳ねーだろ!お前も案外子供っぽいとこあるよな!」
「…そうだね。変なこと聞いてごめんね?」
「…駄目だな。この星の人間は。あまりに想像力が足りなさ過ぎる」
まあその方が都合が良いのだけど。
スマホを取り出し、仲間へ連絡する。
「準備は整いました。では、人類滅亡計画を始めましょう」
SF
公開:21/01/25 08:18
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