散歩道の向こう側で(注:リメイク)
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いつもの散歩道を、歩いていた……はずだった。
いつの間にか、私は見覚えのない町にいた。
誰かに「ここは何処か」と聞こうにも人影は全く見えず、商店らしき店先にも人影は無い。通りに車は走っているが、何故か座席に人は座っていない。スマホで現在地を確認しようにも、電源が入らない。
私は急にめまいを覚え、道端に座り込んだ。すると……
「……大丈夫ですか?」
不意に、誰かの手が差し伸べられた。顔を見てみようとするが、逆光で見えない。
手を取ると、思ったよりも強い力で引っ張られた。反射的に腕に力がこもり、私は一瞬、目を瞑った。
私が立ち上がって、目を開けた時。
全ては、元に戻っていた。私は、いつもの散歩道にいた。
手を差し伸べてくれたはずの人は、もうどこにもいなかった。
ふと見ると、道端に座り込んでいる人がいた。
……私は迷わず、手を差し伸べて声を掛けた。
「……大丈夫ですか?」
いつの間にか、私は見覚えのない町にいた。
誰かに「ここは何処か」と聞こうにも人影は全く見えず、商店らしき店先にも人影は無い。通りに車は走っているが、何故か座席に人は座っていない。スマホで現在地を確認しようにも、電源が入らない。
私は急にめまいを覚え、道端に座り込んだ。すると……
「……大丈夫ですか?」
不意に、誰かの手が差し伸べられた。顔を見てみようとするが、逆光で見えない。
手を取ると、思ったよりも強い力で引っ張られた。反射的に腕に力がこもり、私は一瞬、目を瞑った。
私が立ち上がって、目を開けた時。
全ては、元に戻っていた。私は、いつもの散歩道にいた。
手を差し伸べてくれたはずの人は、もうどこにもいなかった。
ふと見ると、道端に座り込んでいる人がいた。
……私は迷わず、手を差し伸べて声を掛けた。
「……大丈夫ですか?」
ファンタジー
公開:21/01/25 07:52
気まぐれで始めた事です。
気まぐれで終わって、多分それっきりになると思います。
……さて、いつまで続くか。
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