洗濯物
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風の強い日は、洗濯物を外で干すかどうか迷ってしまう。
私はアパートの七階に住んでいる。
その西側に海が面しているためか、晴れているときなどにはビュウビュウと風が物凄い勢いで吹くのだ。
そういう時に外で干していると、時に洗濯物が洗濯バサミから外れて落下してしまうことがある。
いや、落下するだけならまだマシか。事態はそれより深刻なのだから。
それに気づいたのは独り暮らしを始めた大学一年生の時だった。
あの日も、風が激しく吹いていた。私は干した洗濯物が落ちていないか心配になって、ベランダの様子を窓越しに覗いてみた。
すると、一枚のタオルが洗濯バサミから外れてベランダの地面に落ちようとしていた。
だが、タオルはそのまま地面には落ちず、スレスレのところで急旋回して、空へ向かって飛んで行ってしまったのだ。
だからあれ以来、風の強い日に洗濯物を外で干すかどうか今でも迷ってしまうのだ。
私はアパートの七階に住んでいる。
その西側に海が面しているためか、晴れているときなどにはビュウビュウと風が物凄い勢いで吹くのだ。
そういう時に外で干していると、時に洗濯物が洗濯バサミから外れて落下してしまうことがある。
いや、落下するだけならまだマシか。事態はそれより深刻なのだから。
それに気づいたのは独り暮らしを始めた大学一年生の時だった。
あの日も、風が激しく吹いていた。私は干した洗濯物が落ちていないか心配になって、ベランダの様子を窓越しに覗いてみた。
すると、一枚のタオルが洗濯バサミから外れてベランダの地面に落ちようとしていた。
だが、タオルはそのまま地面には落ちず、スレスレのところで急旋回して、空へ向かって飛んで行ってしまったのだ。
だからあれ以来、風の強い日に洗濯物を外で干すかどうか今でも迷ってしまうのだ。
ファンタジー
公開:21/01/25 07:37
稀比都市サーガ
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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