コーヒーカップの夢
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こんな夢を見た。
私たちは宙に浮かぶコーヒーカップに乗っている。
コーヒーカップは二人乗りで、私たちは中央にある回転レバーを必死になって回している。
なんでもこのコーヒーカップは世界の回転を規定しているらしい。
この世界は回転こそが全てなのだという。貨幣の代わりに人々は回転することでそれに価値を見いだし、物をやり取りしているそうだ。
それができるのは、ひとえに私たちが乗っているコーヒーカップが回り続けているからなのだという。
もしもこのコーヒーカップが回転を止めれば、世界もまた数秒後には回転を止めてしまい、人々は拠り所をなくして悶え苦しみ果ては死んでしまうんだとか。
そんな伝承を私たちは刷り込まれていて、だから必死に、三半規管の事情も無視してコーヒーカップを回し続けているのだ。
私たちがいなくなったら、この世界は滅んでしまうのかどうかを気にかけながら。
私たちは宙に浮かぶコーヒーカップに乗っている。
コーヒーカップは二人乗りで、私たちは中央にある回転レバーを必死になって回している。
なんでもこのコーヒーカップは世界の回転を規定しているらしい。
この世界は回転こそが全てなのだという。貨幣の代わりに人々は回転することでそれに価値を見いだし、物をやり取りしているそうだ。
それができるのは、ひとえに私たちが乗っているコーヒーカップが回り続けているからなのだという。
もしもこのコーヒーカップが回転を止めれば、世界もまた数秒後には回転を止めてしまい、人々は拠り所をなくして悶え苦しみ果ては死んでしまうんだとか。
そんな伝承を私たちは刷り込まれていて、だから必死に、三半規管の事情も無視してコーヒーカップを回し続けているのだ。
私たちがいなくなったら、この世界は滅んでしまうのかどうかを気にかけながら。
ファンタジー
公開:21/01/25 20:59
夢中探検隊
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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